講演会のお知らせ (参加無料)
来る10月18日講演会が開催されます。
「医師に聞こう ~タバコの話~」一般参加無料
新型タバコのことも話します
講師:フォレスト呼吸器内科クリニック町田 五十嵐尚志
日時:10月18日 金曜日 14:00~16:00
場所:木曽森野コミュニティーセンター
「タバコはどんな風に健康に悪いの?」
「タバコはやめたいけど、ストレス解消にいいからかえって禁煙は悪い」
「意志が弱くてタバコはやめられない」
などなど
タバコに対する疑問や不安があると思います。
無料なので気軽にご参加ください。
※1. タバコの健康被害は?
タバコには5300種類もの化学物質が含まれ、有害物質は200種類、発ガン物質は70種類以上もあることがわかっています(WHO世界保健機関のIARC国際がん研究機関)。英国医師を50年間追跡したコホート調査で喫煙者は非喫煙者よりも10年短命であることがわかりました。
※2. タバコは依存性がある
タバコに含まれるニコチンが依存性の主因と考えられています。ニコチンが脳のニコチン受容体にくっつくとドパミン等の様々な神経伝達物質が放出されて、興奮や沈静など様々な作用が起こることがわかっています。タバコの依存性は違法薬物と同等以上と報告されています(表1)。
表1. ニコチンと他の依存性薬物の比較
タバコ(ニコチン)は「依存のなりやすさ」、「中止の困難さ」、「犠牲者数」は違法薬物以上であり、離脱症状(身体依存)や渇望、急性毒性が弱いので害が過小評価されている。
依存のなりやすさ | ニコチン>ヘロイン>コカイン>アルコール>カフェイン |
---|---|
中止の困難さ | (ニコチン=ヘロイン=コカイン=アルコール)>カフェイン |
薬物への渇望 |
コカイン>ヘロイン>>(ニコチン=アルコール)>カフェイン |
離脱症状(身体的依存) | アルコール>ヘロインニコチン>コカイン>カフェイン |
急性毒性 |
アルコール>(コカイン=ヘロイン)>カフェイン>ニコチン |
犠牲者数 |
ニコチン>アルコール>(コカイン=ヘロイン)>カフェイン |
普及 |
カフェイン>ニコチン>アルコール>>(コカイン=ヘロイン) |
英国王立内科学会報告書2000年
Royal College of Physisians : Nicotine Addiction in Britain : A Report of the Tobacco Advisory Group of the Royal College of Physician, 2000
禁煙の基本原則
1. 自分みずから禁煙を決意することが何より大切です。
2. 禁煙補助薬物とカウンセリングが助けになります。
3. 吸いたくなったら水を飲むなどは有効です。
4. コーヒーやアルコールを飲むと吸いたくなりやすく、しばらく中止した方がよいです。
5. 3ヶ月経過すればニコチン離脱症状はなくなります。
6. 一本吸えば元のもくあみになります。
一本吸うことはこれから続く数百から数千本ものタバコを吸うことになると覚悟すべきです。
参考:禁煙学改訂3版:日本禁煙学会
アラン・カー著:禁煙セラピー