慢性閉塞性肺疾患(Chronic obstructive pulmonary disease: COPD)はタバコを長い期間吸うことで発症する呼吸器疾患です。高い有病率(成人の約10%)と死亡者数(世界で第4位(2010年)、日本人男性第9位(2016年))で、今後増加することが確実視されています。これを憂えた国は2012年から「健康日本21(第二次) 」でCOPDを「がん、糖尿病、循環器疾患と並び主要な生活習慣病と位置付け、啓蒙する」ことを決定しました。
COPDは予防及び治療可能な疾患です。慢性の咳痰や息切れのある方、過去や現在喫煙歴のある方は、COPDかも知れません。気になる方は相談してください。
※喫煙歴が一日10本以上20年間、或いは一日20本以上10年間の方はCOPDである確率は20%程度、一日60本10年間の方は70%と予測されています。